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Jul.

13

[ えんどうあや ]

絵本の風景展 in 福岡 トークレポート

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7月6日19:00からオープニングの企画としてトークイベント「子どもの日常を考える」を開催しました。コド・モノ・コトの萩原修、ますだたみ、磯野梨影、遠藤綾に加えて、福岡展の会場構成や企画などを担当した、野見山聡一郎、中川たくま、酒井咲帆も加わり、来場者のみなさんも一緒に「子どもの日常」を巡る対話の時間となりました。

コド・モノ・コトのこれまでの8年間について、ものづくりやワークショップの側面からお話した後、みなさんからの質問を受けながら進行していきました。

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ものが溢れる時代に、ものをつくることの意味とは?
子どものものが子どもに、家族に及ぼす力とは?
子どもに寄り添ったモノ・コトづくりとは?

いろんな問いが投げかけられ、真摯なやりとりがなされました。
コド・モノ・コトにとって、とても大事な時間になったように思います。
ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。

(撮影:中川たくま)



Jul.

13

[ えんどうあや ]

絵本の風景展 in 福岡 ワークショップレポート

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7月6日からはじまった絵本の風景展 in 福岡で、コド・モノ・コトのますだたみさんのワークショップが開催されました。親子で一緒に、赤ちゃんを抱っこしながら参加してくれたおかあさん、保育士の方など、合計15名ほどの参加者でスタートしました。

「わたしだけのものさしをつくる」というタイトルの本ワークショップ。元々は、2006年10月から2007年3月にかけて、小学2年生を対象にしたワークショップ『デザインのじかん ~いろ・かたち・そざい~ 』(全6回)の中で、実施されたものを短い時間に凝縮し、再構成することをますださんにお願いして実現しました。

コド・モノ・コトは、2005年に発足してから、子どもを対象としたワークショップの活動を重ねてきました。8年間を通して、連続性を持って行うもの、展覧会と連動したものなど、多様な形態をとってきましたが、その中でも2006年10月から2007年3月にかけて、小学2年生を対象にしたワークショップ『デザインのじかん ~いろ・かたち・そざい~ 』(全6回)は、初めての連続性を持った実験の場として、試行錯誤をくり返しながら、少人数、同じ参加者を対象としたものとして実施されました。「いろ」「かたち」「そざい」を切り口に、こどもたちにとって身近な事物から構成した本ワークショップでは、記憶を呼び起こすための「アーカイブ」は作りましたが、作品づくりはあえてしていません。カタチあるものを作ることよりも、五感を使った体験、こどもたち自身から沸き起こる「?」を重視したからです。タイトルにある「デザイン」という言葉を、私たちは「暮らしを豊かにするための手段」と解釈しました。こどもたちひとりひとりが、子ども時代という豊かな日常の中で育まれていくために、これからも活動を続けていきます。

これは、ますださんに今回の展示のためにコド・モノ・コトのワークショップについてまとめていただいた文章です。ものをつくらない、デザインのワークショップとして「いろ」「かたち」「そざい」という3つのテーマを通して、子どもたちが自発的に発見し、学びとることができるように組み立てられたのが「デザインのじかん」ワークショップでした。スケールをテーマにしたこのワークショップは、「かたち」のワークショップとして2007年1月にはじめて実施されたものです。


「わたしだけのものさしをつくる」ワークショップ in 福岡

まず最初に、いつも見ている定規だけじゃなくて、メモリのあるもの、ないもの、数字がついているもの、ついていないものなど、布のもの、金属のものなど、様々な用途で用いられる「ものさし」をみんなで触ってみてみます。普段目にすることのない、専門的な用途のものさしなどを手にして、いろんなかたちがあるねぇと子どもたち。

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昔は、手がものさしの役割をしていたことを紹介して、子どもも大人も2人組になって、「利き手を写しとってね」と声をかけて、協働作業で手の形を写しとっていきます。

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中指と親指を開いた時にできる長さを1メモリと考えて、柔らかい紐に、スタンプで10のメモリつくっていきます。

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自分だけのものさしが完成したら、まわりにあるいろんなものをはかって、長さを記録していきます。ものさしの単位は、自分の名前。例えば「けんじくん」のものさしで、帽子のまわりをはかったら、2.5だったとしたら、その長さは「2.5けんじ」として記録していきます。

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次に身体測定。3人一組になって、身長、頭囲、足の長さ、両手を伸ばした長さ、ウエストなどはかって、専用のシートに記録していきます。床に敷物をひいた上に、寝っころがって身体測定。そうすると、大体両手を伸ばした長さが10メモリ分だなぁとか、身体のスケールが親指と中指の長さと対応していることがわかってきます。

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身体測定が終わったら、部屋にある好きなものをはかったり、屋外に出て気になるものをはかります。電信柱をはかったり、マンホールをはかったり、植物をはかったり、それぞれに記録していきました。

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最後に、どんなものをはかったのか共有して、クロージングとなりました。

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正解も、上手下手もないので、子どもも大人も一緒に力をあわせて、フラットな関係ができていくというところも、ますださんのワークショップの特徴のひとつ。普段は、子どもに教える側であったおかあさんも、子どもに教えてもらったり、手伝ってもらったりすることで、関係に良い意味でのズレが生じていきます。
常に効率的にこなすことを求められる中で、何かひとつのことを深く感じたり、味わったりする体験が大人にも子どもにも必要なんじゃないかと、今回のワークショップを通して改めて感じました。

(撮影:中川たくま)



Jul.

10

[ えんどうあや ]

絵本の風景展 in 福岡 開催中!

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7月6日からはじまりました、絵本の風景展 in 福岡。
初日にありましたワークショップ、トークも盛況のうちに終了し、本日で会期終了まであと4日となりました。絵本の風景展の出展作品を真ん中に、コド・モノ・コトのこれまでの活動やワークショップの様子をまとめたものや、みなさんに持ち寄っていただいたおすすめの絵本の展示、それからこぐの商品も並んでいます。
7月14日(日)まで開催していますので、ぜひ足を運んでみて下さい!
トークとワークショップの様子はまた後日レポートします。



Jun.

26

[ えんどうあや ]

絵本の風景展福岡でワークショップ開催!

いよいよ福岡での絵本の風景展開催まであとわずかとなりました。
会場構成や企画などをデザイナーの野見山聡一郎さんと中川たくまさんと週に一度のペースで濃いミーティングを重ねながら、 私自身もコド・モノ・コトについての理解を深めてきたような気がします。コド・モノ・コトの8年間の活動をはじめて見る福岡の方々にとって、すっきりわかりやすいものとなるように、こどもの日常に思いを馳せるきっかけとなるように、ラストスパートがんばります。

さて、今回展示に加えて、トークやみなさんで持ち寄る絵本の展示などいろいろと企画がありますが、中でもワークショップについて、今日は書いてみたいと思います。

コド・モノ・コトは、2005年の活動当初からワークショップに力を入れてきました。2005年というと、いまのように、なんでもかんでも「ワークショップ」ではなかった頃ではないでしょうか。コド・モノ・コトのメンバーの増田多未さんは、優れたワークショップのつくり手で、「デザインのじかん」「まいつき教室」(まいつき教室は、増田さんの他に、しまむらみさとさん、こばやしみきさんの3人で企画・実施されていました)と丁寧なワークショップを重ねてきました。

「つくる」ことに重きを置かれ、制作物があることがよいこと。というような子ども向けワークショップの流れがあるように個人的には感じているのですが、ますださんのワークショップは、「つくる」ことよりも「みる」ことや「感じる」ことを大切にされています。

例えば、どんなワークショップがこれまで実施されたかというと....

「カタチいろいろ・冬の芽」(まいつき教室 2010年2月)
http://www.codomonocoto.jp/workshop/2010/02/20102.html

「いきもののかたち」(まいつき教室 2009年10月)
http://www.codomonocoto.jp/workshop/2009/10/200910.html

「ソザイいろいろ」(まいつき教室 2009年3月)
http://www.codomonocoto.jp/workshop/2009/03/20093-3.html

どのワークショップも、よく見て、触って、感じることを中心にしながら、構成されていることが、この短いレポートだけを見ても、なんとなくわかっていただけるのではないかと思います。

「ラーニング・バイ・ドゥーイング(Learning by Doing)」という言葉は、ジョン・デューイによって、経験を重視した学習の仕方として、また、科学的な手続きとは何なのかを、実感によって養うためのものとして提示されました。「なぜなのだろう」と自分で問いを立てる(問題提起)→問いの答えを考えてみる(仮設)→実験や観察によって自分の目で確かめる(実証)→そこから結果を引き出す(発見)→結果について考察する(結論)→はじめの問いに対する結論を導き、次の課題を考える(新しい問題提起と仮説)。こうした循環を経験することによって、子どもたちは学び続けることを学んでいくのではないかと思います。

ますださんのワークショップのプランの特徴のひとつに、子どもたちの発見や問いをスタートにすること、があげられます。これは、上記の例で言うと、「問題提起」にあたる大事な部分です。ここを子どもたちにまかせ、出来るかぎり、自分の頭で考えたことから学びを駆動させていきます。常に強い刺激にさらされながら日々を過ごしている子どもたちに、言葉になる前の体験、言葉にならない体験を、短い時間に凝縮させ、どのようにそれぞれのものとして体験してもらうことができるだろうかー。ますださんのワークショップを見ていると、隅々にまでそうした「問い」を感じるのです。

今回福岡展に際して、ますださんのワークショップの中でも、その特徴がよく出ているように思われる「スケール」をテーマにしたものをお願いできることになりました。

子どもたちの参加を募集しています!加えて、ワークショップについて考えてみたいと思っている大人の方も募集中!スタッフとして参加していただけたらと思います。

詳しくは、こちらを御覧ください。



May.

21

[ えんどうあや ]

絵本の風景展 in 京都トークレポート

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メリーゴーランド京都店で開催中の絵本の風景展。
初日の5月11日には、トークイベントを開催しました。
絵本のセレクションを担当いただいたメリーゴーランド京都店店長の鈴木潤さんと会場構成を担当いただいた建築家の駒井貞治さんに加えて、コド・モノ・コトの萩原修、磯野梨絵、増田多未の5名を中心に、ご来場いただいた皆さんと子どもたちにも参加してもらって、にぎやかな対話の時間となりました。

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まずは、コド・モノ・コトメンバーと駒井さん、鈴木さんの自己紹介の後、ご来場のみなさんにも簡単に自己紹介をしていただきました。3人のお子さんを連れてきてくださった方、赤ちゃんを連れてきてくださった方、デザイナーの方、お孫さんのために絵本や子どものことをもっと知りたいという気持ちで来てくださった年配の方。年齢もバックグラウンドもそれぞれではありますが、「絵本」「デザイン」というキーワードに関心のある皆さんが集まってくださいました。

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今回の展覧会では、絵本を囲む親子の風景を、子どもと一緒の暮らしを象徴するものと考えました。終わってみればあっという間の子育ての時間、子どもとの時間を愛おしむような気持ちを、絵本のための道具を通して共有できたらという気持ちが本展の企画意図にあります。そうしたお話をきっかけにしながら、絵本とどう関わっている?子どもの日常とは?というあたりをいったりきたりしながら、トークは進んでいきます。

絵本が世代を超えて読み継がれるものであるのに対して、プロダクトは残念ながら短命に終わることも多く、どうしたら長く使ってもらえるものにしていけるのだろうか。
子どものものといっても、すぐに壊れてしまって、修理もできないようなものではなくて、大人になっても使えるもの、大人と子どもが一緒に使えるものを提案できないだろうか。
などなど、コド・モノ・コトでもいつも議論されているような事柄についても来場者のみなさんと意見を交わすことができました。

ご来場いただいたみなさま、あやとりしたり、積み木したりしながら、付き合ってくれた子どもたち、本当にありがとうございました!

京都展終了後は、福岡、弘前へと巡回します!
この展覧会をきっかけに、たくさんの方との出会いを楽しみにしています。






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