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Jul.

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[ えんどうあや ]

絵本の風景展 in 福岡 ワークショップレポート

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7月6日からはじまった絵本の風景展 in 福岡で、コド・モノ・コトのますだたみさんのワークショップが開催されました。親子で一緒に、赤ちゃんを抱っこしながら参加してくれたおかあさん、保育士の方など、合計15名ほどの参加者でスタートしました。

「わたしだけのものさしをつくる」というタイトルの本ワークショップ。元々は、2006年10月から2007年3月にかけて、小学2年生を対象にしたワークショップ『デザインのじかん ~いろ・かたち・そざい~ 』(全6回)の中で、実施されたものを短い時間に凝縮し、再構成することをますださんにお願いして実現しました。

コド・モノ・コトは、2005年に発足してから、子どもを対象としたワークショップの活動を重ねてきました。8年間を通して、連続性を持って行うもの、展覧会と連動したものなど、多様な形態をとってきましたが、その中でも2006年10月から2007年3月にかけて、小学2年生を対象にしたワークショップ『デザインのじかん ~いろ・かたち・そざい~ 』(全6回)は、初めての連続性を持った実験の場として、試行錯誤をくり返しながら、少人数、同じ参加者を対象としたものとして実施されました。「いろ」「かたち」「そざい」を切り口に、こどもたちにとって身近な事物から構成した本ワークショップでは、記憶を呼び起こすための「アーカイブ」は作りましたが、作品づくりはあえてしていません。カタチあるものを作ることよりも、五感を使った体験、こどもたち自身から沸き起こる「?」を重視したからです。タイトルにある「デザイン」という言葉を、私たちは「暮らしを豊かにするための手段」と解釈しました。こどもたちひとりひとりが、子ども時代という豊かな日常の中で育まれていくために、これからも活動を続けていきます。

これは、ますださんに今回の展示のためにコド・モノ・コトのワークショップについてまとめていただいた文章です。ものをつくらない、デザインのワークショップとして「いろ」「かたち」「そざい」という3つのテーマを通して、子どもたちが自発的に発見し、学びとることができるように組み立てられたのが「デザインのじかん」ワークショップでした。スケールをテーマにしたこのワークショップは、「かたち」のワークショップとして2007年1月にはじめて実施されたものです。


「わたしだけのものさしをつくる」ワークショップ in 福岡

まず最初に、いつも見ている定規だけじゃなくて、メモリのあるもの、ないもの、数字がついているもの、ついていないものなど、布のもの、金属のものなど、様々な用途で用いられる「ものさし」をみんなで触ってみてみます。普段目にすることのない、専門的な用途のものさしなどを手にして、いろんなかたちがあるねぇと子どもたち。

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昔は、手がものさしの役割をしていたことを紹介して、子どもも大人も2人組になって、「利き手を写しとってね」と声をかけて、協働作業で手の形を写しとっていきます。

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中指と親指を開いた時にできる長さを1メモリと考えて、柔らかい紐に、スタンプで10のメモリつくっていきます。

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自分だけのものさしが完成したら、まわりにあるいろんなものをはかって、長さを記録していきます。ものさしの単位は、自分の名前。例えば「けんじくん」のものさしで、帽子のまわりをはかったら、2.5だったとしたら、その長さは「2.5けんじ」として記録していきます。

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次に身体測定。3人一組になって、身長、頭囲、足の長さ、両手を伸ばした長さ、ウエストなどはかって、専用のシートに記録していきます。床に敷物をひいた上に、寝っころがって身体測定。そうすると、大体両手を伸ばした長さが10メモリ分だなぁとか、身体のスケールが親指と中指の長さと対応していることがわかってきます。

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身体測定が終わったら、部屋にある好きなものをはかったり、屋外に出て気になるものをはかります。電信柱をはかったり、マンホールをはかったり、植物をはかったり、それぞれに記録していきました。

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最後に、どんなものをはかったのか共有して、クロージングとなりました。

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正解も、上手下手もないので、子どもも大人も一緒に力をあわせて、フラットな関係ができていくというところも、ますださんのワークショップの特徴のひとつ。普段は、子どもに教える側であったおかあさんも、子どもに教えてもらったり、手伝ってもらったりすることで、関係に良い意味でのズレが生じていきます。
常に効率的にこなすことを求められる中で、何かひとつのことを深く感じたり、味わったりする体験が大人にも子どもにも必要なんじゃないかと、今回のワークショップを通して改めて感じました。

(撮影:中川たくま)


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